#Dell #Technologies #ストレージのためのVMware #vSphere #VMFS環境での設定および機能互換性ガイド

Dell Technologies ストレージのためのVMware vSphere VMFS環境での設定および機能互換性ガイド

はじめに

このページでは、Dell Technologies ストレージ製品を使用して”VMFS”を構成する場合にvSphere側で必要な設定、パフォーマンスを最適化するための設定、使用可能な機能、注意事項をまとめることを目的としています。

なお、各ストレージ製品について次の設定項目についてまとめておくことを目的にしています。

  • Multipath Policy
  • vSphere Storage API for Array Integration(VAAI)対応状況
  • vSphere Storage API for Storage Awareness(VASA)対応状況
  • 仮想マシンのvSCSIアダプターとVMDKの推奨展開モデル
  • 1つのデータストア当たりの仮想マシン配置の推奨台数
  • Storage DRS対応状況
  • Storage I/O Control対応状況
  • 製品ドキュメント及びリンク集

なお、今回の情報のほとんどはDell Technologies Infohubからの情報を抜粋したものが中心となります。

また現在Dell Technologiesのストレージ製品は、以前まで”Dell EMC”というロゴ、ブランドでしたが、
現在は”Dell”に統一されています。

本記事内では、旧称でのロゴや記述が一部登場致します。

免責事項

本記事で取り扱う内容は、基本的に記事の作成時点または更新時点での最新情報となります。
それ故、今後の製品アップデートに伴う機能強化については触れていない可能性があります。

本記事を閲覧頂く際には本記事の作成日時と更新日時を参照し、そのうえで製品のアップデート更新有無をご確認いただいた上で、機能差分が生じている場合は本記事の内容に加え、それらの更新を必要に応じてご確認ください。

準備中 – PowerMax

 

PowerStore

Dell PowerStoreは、2022年時点でのミッドレンジクラス ストレージです。

大きく2種類の筐体があります。

  • PowerStore Tシリーズはブロック及びNAS対応のユニファイドストレージ
  • PowerStore Xシリーズはストレージコントローラー内にVMware vSphere ESXiが稼働する仮想化基盤統合型ストレージ

本記事では主にPowerStore Tに向けた情報を紹介しています。

Multipath Policy

SCSIプロトコルでの通信の場合は、”Round Robin”が推奨である。
※SCSIプロトコルでの通信とは、FC、FCoE、iSCSIを指す。

Dell EMC PowerStore:VMware vSphereベスト プラクティス

Dell PowerStore: VMware vSphere Best Practices

一方で、NVMe-oFでの通信をする場合は、高速パフォーマンス用のパス管理プラグインがESXiに内包されているため、”Load Balance – Round Robin (LB-RR)”を使用することが推奨。

Dell EMC PowerStore:VMware vSphereベスト プラクティス

Dell PowerStore: VMware vSphere Best Practices

vSphere Storage API for Array Integration(VAAI)対応状況

主要なオフロード機能はサポートをしています。

Dell EMC PowerStore:VMware vSphereベスト プラクティス

Dell PowerStore: VMware vSphere Best Practices

vSphere Storage API for Storage Awareness(VASA)対応状況

Supported and a VASA is embedded in PowerStore system.

Dell EMC PowerStore:VMware vSphereベスト プラクティス

Dell PowerStore: VMware vSphere Best Practices

仮想マシンのvSCSIアダプターとVMDKの推奨展開モデル

vSCSIアダプターは準仮想化が推奨、仮想ハードディスクはシンプロビジョニングが推奨

Dell EMC PowerStore ホスト構成ガイド

Dell EMC PowerStore Host Configuration Guide

1つのデータストア当たりの仮想マシン配置の推奨台数

数に対する明記なし。

但しI/Oバランシングのためには1つのVMFSのみで大量の仮想マシンを管理することは推奨しない記載あり。

Dell EMC PowerStore:VMware vSphereベスト プラクティス

Dell PowerStore: VMware vSphere Best Practices

Storage DRS対応状況

PowerStore T – Not mentioned

PowerStore X – Not mentioned

Storage I/O Control対応状況

PowerStore T – Not mentioned

PowerStore X – Does not support

Dell EMC PowerStore Virtualization Infrastructure Guide

製品ドキュメント及びリンク集

 

Unity

旧EMC社由来のユニファイドストレージ(FC/iSCSI/NAS)、前身製品はVNXという製品です。

Multipath Policy

SCSIプロトコルでの通信の場合は、”Round Robin”が推奨である。
※SCSIプロトコルでの通信とは、FC、iSCSIを指す。

Dell EMC Unity: VMware vSphere Best Practices

vSphere Storage API for Array Integration(VAAI)対応状況

主要なオフロード機能はサポートをしています。

Dell EMC Unity: Virtualization Integration

vSphere Storage API for Storage Awareness(VASA)対応状況

VASA対応をしており、特殊なプラグインやアドオンは不要(6 & 7.5)

Dell EMC Unity: Virtualization Integration

仮想マシンのvSCSIアダプターとVMDKの推奨展開モデル

仮想マシンの作成時に自動的に推奨となるvSCSIアダプターが選択をされる。

一方で準仮想化vSCSIアダプターを選択をすることで、I/Oの改善やCPU使用率の改善を試みることが可能(3.6)
なお、準仮想化vSCSIアダプターは、ゲストOSがサポートする場合のみ使用可能
ゲストOSの対応状況はVMware Compatibiity Guideにて確認が可能

仮想ハードディスクはシンプロビジョニングが推奨

Dell EMC Unity: VMware vSphere Best Practices

また、シンプロビジョニングの容量回収(Unmap/Re-thining)のためにはVMFSおよびゲストOS内での容量回収機能を適切に構成する必要がある。(3.7.2)

参考: ゲストOSからの容量の再利用の要求

1つのデータストア当たりの仮想マシン配置の推奨台数

1つのデータストアに対して15-25台の仮想マシンを収納するのが保守的な推奨値である。(3.5.2)

実際の所、VMware社が提供するVMFSの構成上限は1つのVMFSに対して2,048台の仮想マシンを収納可能ではあるが、上記の保守的な推奨値とはあくまでもパフォーマンスを劣化させないための1つの基準である。(3.5.2)

Dell EMC Unity: VMware vSphere Best Practices

Storage DRS対応状況

直接的にUnityのドキュメントへの記載ではありませんが、そこからの抜粋です。

ほとんどの旧EMCストレージには”FAST VP(Fully Automated Storage Tiering – Virtual Pool)“と呼ばれる機能が存在します。

この機能は、Storage DRSのようにIOを監視してデータの最適配置を行います。
FAST VPとStorage DRSのIOパフォーマンス調整機能は競合してしまうので、併用はできません。

以下、参考箇所箇所の抜粋です。

なおStorage DRSには、IOパフォーマンス調整機能とは別に、容量のバランス調整機能があり、
こちらについてはFAST VP使用環境で併用可能です。

関連資料

Storage I/O Control対応状況

次のKBには、UnityにてSIOCを使用する場合は前身のストレージであるVNXの資料を参照するように記載があります。

Dell EMC Unity: How To set the recommended VMware Storage I/O Control (SIOC) congestion window values for use with Unity (User Correctable) – Dell Technologies KB

また、FAST VP(旧EMCストレージ由来のストレージの自動階層化機能)とSIOCは共存が出来ます。

関連資料

製品ドキュメント及びリンク集

PowerVault ME

PowerVault MEシリーズは、Dell Technologiesが提供するエントリークラスのブロックストレージです

2022年時点でME4シリーズとME5シリーズが存在します。
ME5が後継モデルであり、コントローラー性能や搭載ドライブなどのスペックが強化されています。

本項目では両ストレージについて情報を掲示していきます。

Multipath Policy

SCSIプロトコルでの通信の場合は、”Round Robin”が推奨である。
※SCSIプロトコルでの通信とは、FC、iSCSIを指す。

なお、パスの切り替え条件として、ESXiホストの既定値である”1,000回のIOごとにパスをを切り替える”の設定値は、次のように異なる。

  • PowerVault ME4の場合 3回のIOごとにパスを切り替える
  • PowerVault ME5の場合 1回のIOごとにパスを切り替える

PowerVault ME4の場合 Dell EMC PowerVault ME4 Series and VMware vSphere



PowerVault ME5の場合 Dell PowerVault ME5 Series: VMware vSphere Best Practices



vSphere Storage API for Array Integration(VAAI)対応状況

主要なオフロード機能はサポートをしています。

なおPowerVault MEはブロックストレージのためブロックストレージ用のVAAIのみ使用できます。

PowerVault ME4の場合 Dell EMC PowerVault ME4 Series and VMware vSphere


PowerVault ME5の場合 Dell PowerVault ME5 Series: VMware vSphere Best Practices


vSphere Storage API for Storage Awareness(VASA)対応状況

PowerVault MEシリーズはVASAは非対応のため、情報掲載はありません。

仮想マシンのvSCSIアダプターとVMDKの推奨展開モデル

仮想マシンの作成時に自動的に推奨となるvSCSIアダプターが選択をされる。

一方で準仮想化vSCSIアダプターを選択をすることで、I/Oの改善やCPU使用率の改善を試みることが可能
なお、準仮想化vSCSIアダプターは、ゲストOSがサポートする場合のみ使用可能
ゲストOSの対応状況はVMware Compatibiity Guideにて確認が可能

なおME4とME5のガイドには仮想ハードディスクの展開形式の推奨記載は無し

PowerVault ME4の場合 Dell EMC PowerVault ME4 Series and VMware vSphere


PowerVault ME5の場合 Dell PowerVault ME5 Series: VMware vSphere Best Practices


1つのデータストア当たりの仮想マシン配置の推奨台数

1つのデータストアに対して15-25台の仮想マシンを収納するのが保守的な推奨値である。

実際の所、VMware社が提供するVMFSの構成上限は1つのVMFSに対して2,048台の仮想マシンを収納可能ではあるが、上記の保守的な推奨値とはあくまでもパフォーマンスを劣化させないための1つの基準である。

PowerVault ME4の場合 Dell EMC PowerVault ME4 Series and VMware vSphere


PowerVault ME5の場合 Dell PowerVault ME5 Series: VMware vSphere Best Practices


Storage DRS対応状況

Storage DRSと本製品の互換性記述について情報無し

Storage I/O Control対応状況

PowerVault MEには”Autmated Tiered Storage (ATS)”というストレージ階層化機能が実装されています。

ATSは、高頻度なアクセスがある仮想ハードディスクを高速なストレージデバイスに割り当てる機能です。
SIOCは、高いディスクアクティビティを検知すると、そのアクティビティを制限する動きがあります。

どちらの機能も、ディスク アクティビティに基づいて環境整備を行う機能ですが、競合してしまいます。
よって、Dell TechnologiesのPowerVault MEガイドでは次の記述となっています。

  • ATSを使用していない場合は、SIOCの利用は推奨されています。
  • ATSを使用している場合は、SIOCの無効化を行うのがベストプラクティスです。

PowerVault ME4の場合 Dell EMC PowerVault ME4 Series and VMware vSphere




PowerVault ME5の場合 Dell PowerVault ME5 Series: VMware vSphere Best Practices



製品ドキュメント及びリンク集

補足

長い記事ですが、閲覧を頂きありがとうございました。

本記事内では、次のような項目については触れていません。

  • ジャンボフレーム
  • Disabled Delay Ack

今回の記事のメインは、各種ストレージ製品とvSphereの設定や機能互換確認を主体にしているためです。

また、今後本記事も新しい情報が確認出来ましたら追記を予定しています。

Share:

administrator

ahmedaljanahy Creative Designer @al.janahy Founder of @inkhost I hope to stay passionate in what I doing

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *